メンタル

あの結婚式の夜がなかったら、俺は今も一人だったと思う

T
タクヤ

10年、何もしなかった

中2で自分がワキガだと気づいてから、30歳までの10年以上、俺は恋愛から逃げ続けた。

好きな子がいても近づけなかった。告白されても断った。飲み会では端に座った。合コンは全部断った。

理由はいつも同じだった。「臭いがバレたら終わる」。

振り返ると、あの10年間は「恋愛を諦めていた」んじゃなくて、「恋愛を避ける言い訳を体臭に押し付けていた」だけだった。

27歳のとき、大学時代に好きだった子の結婚報告がSNSで流れてきた。白いドレスを着て、隣の男と笑ってる写真。おめでとう、とは思えなかった。思ったのは「あのとき告白してたら、隣にいたのは俺だったかもしれない」だった。すぐに画面を閉じた。でもその夜、布団の中でずっとその写真のことを考えてた。悔しいとか悲しいとかじゃなくて、ただ虚しかった。自分で選んだ結果なのに、自分で納得できてなかった。


きっかけは、偶然だった

30歳のとき、大学時代の友人の結婚式に出た。同い年のやつが幸せそうにしているのを見て、焦った。

「このまま一生、脇の臭いを理由に誰とも付き合わないのか?」

あの夜がなかったら、俺は動かなかった。31歳も32歳も、同じように避け続けていたと思う。

でもな、冷静に考えてみてくれ。あれは偶然だった。 俺が自分で決断したんじゃない。たまたま結婚式があって、たまたま焦って、たまたま動いただけだ。

もしあの結婚式に呼ばれてなかったら? もし「その日は用事がある」って断ってたら?

俺は35歳になっても40歳になっても、同じ言い訳を続けていたかもしれない。

35歳。会社の忘年会で「タクヤさん彼女いないんすか?」と後輩に聞かれて、愛想笑いでごまかす。40歳。正月に実家に帰って、母親に「いい人いないの?」と聞かれるのが嫌で、帰省を減らす。45歳。友人たちは子供の運動会の話をしていて、俺だけ話に入れない。一人暮らしのワンルームで、制汗剤を塗る朝が続く。何のために塗ってるのかも、もうわからなくなってる。

笑えない想像だろ。でも俺は本気でこうなってた可能性がある。


お前のきっかけは、いつ来る?

俺はたまたま運が良かった。きっかけが向こうから来てくれた。

でもお前はどうだ?

同い年の友達の結婚式。後輩の「彼女できました」報告。クリスマスに一人でいる夜。そういうきっかけが来るのを、ただ待っているのか?

きっかけは全員に平等に来るわけじゃない。 来ないまま30代が終わる人もいる。来ても「まだいいか」と流してしまう人もいる。

俺が10年無駄にした事実は変わらない。あの10年で失ったものは、取り戻せない。

20代の恋愛。大学生活。合コン。友達とのダブルデート。全部、体臭を言い訳にして逃した。


制汗剤で戦えた。でも——

このサイトで何度も書いてきた通り、俺は制汗剤と服の管理だけで彼女ができた。手術なしで。治療なしで。

体臭があっても恋愛はできる。 これは嘘じゃない。俺が証拠だ。

でもな、正直に書く。

制汗剤を毎朝塗る。デートの前日に服の素材を確認する。デート中にトイレで脇を拭く。夏場は1時間おきに「大丈夫かな」と不安になる。

この管理モードを、俺は毎日回し続けていた。彼女ができた後も。

「臭いかもしれない」が頭の片隅から消えない。消えたことがなかった。18年間、一日も。


ボトックスを受けた日のこと

彼女ができて2年後、ボトックス注射を受けた。恋愛のためじゃない。自分の頭の中を静かにするためだった。

打って2週間後、会社帰りの電車で吊り革を持った。

ふと気づいた。今日一日、脇のことを一回も考えなかった。トイレで塗り直しもしてない。それなのに何も問題が起きてない。

18年間ずっと頭の片隅にあった「臭いかも」が、消えてた。

電車の窓に映る自分の顔を見た。普通の顔だった。普通のサラリーマンが、普通に吊り革を持って、普通に帰宅してる。ただそれだけのことなのに、目頭が熱くなった。中学2年のあの日から、俺はこの「普通」がずっと欲しかったんだと思う。周りの乗客は誰も俺を見ていない。当たり前だ。でもその「当たり前」が、18年間の俺にはなかった。隣の人との距離を気にしなくていい。腕を上げても焦らなくていい。ただ電車に乗って帰る。それだけのことが、こんなに軽いのか、と思った。


問題は治療じゃない。行動だ

このサイトで何度も言ってきた。制汗剤で恋愛はできる。マッチングアプリで彼女はできる。治療しなくても戦える。全部本当だ。

でもな、それを知った上で、お前は今日何かしたか?

制汗剤の記事を読んだ。「なるほど」と思った。デート対策の記事を読んだ。「参考になった」と思った。でもアプリはまだ入れてない。制汗剤もまだ買ってない。「明日やろう」と思って、ブラウザを閉じる。

俺が18年間やってたのは、まさにこれだった。情報を集めて、わかった気になって、何もしない。「知識はあるけど行動しない」が一番タチが悪い。知らないなら仕方ない。でも知ってて動かないのは、自分で選んで立ち止まっているだけだ。


きっかけを待つな

俺のきっかけは結婚式だった。偶然だった。

お前のきっかけは、いつ来る? 来年? 5年後? 来ないかもしれない。俺はたまたま運が良かっただけで、あの結婚式がなかったら今も一人だった。

きっかけを待つやつは、一生待ってる。

イチローがこう言ってた。**「準備ってのは、後悔をなくすための作業」**だと。

ワキガが完全に治るかはわからない。彼女ができる保証もない。デートで失敗するかもしれない。それは事実だ。

でもな、やること全部やった上でダメだったなら、しょうがないって思えるだろ。制汗剤を試した。服も選んだ。アプリも始めた。デートにも行った。カウンセリングも受けた。それでダメなら、もう後悔はない。

一番キツいのは、何もしなかったことへの後悔だ。 「あのとき動いてたら、今頃は違ってたかもしれない」。この後悔だけは、取り返しがつかない。

俺が10年間抱えてたのは、まさにこれだった。体臭のせいで恋愛できないんじゃなくて、体臭を言い訳に何もしなかった自分への後悔。結婚式の夜に俺を動かしたのは、勇気でも決意でもなくて、**「このまま何もしないで後悔し続けるのは嫌だ」**という気持ちだった。

制汗剤を買え。アプリを入れろ。無料カウンセリングを予約しろ。どれでもいい。結果は選べない。でも後悔は、今日の行動で消せる。


まとめ:今日やること

覚えておくこと:

  • 準備は後悔をなくすための作業。結果が出なくても、やったことは無駄にならない

今日やること:

体験談 行動 治療 ボトックス
T
タクヤ

32歳。中学でワキガに気づき、20代は恋愛を避けていた。30歳で対策を調べ尽くして行動し、彼女ができた。その後ボトックス治療も経験。このサイトでは自分が調べたことを全部共有している。